理研さんと猫の意外な関係
最近、STAP細胞で巷を騒がせている独立行政法人理化学研究所さん。
私のような庶民には全く関係ないと思われがちな理研さんですが、案外身近で関係しているものもあります。
例えば、今日テレビで流れていた「なんと、バター醤油がドレッシングに!」がキャッチコピー?のごちそうマジックRなんかを作っている理研ビタミンさん(カタカナで”リケン”と書いてたりします)のルーツは理化学研究所です。
理研ビタミンさんのドレッシング系や焼肉のたれなんかが家にある人は結構いるんじゃないんでしょうか♪
理化学研究所は幕末から明治にかけて活躍した有名な渋沢栄一氏が設立しました。
渋沢栄一氏は農民の出自から大蔵官僚、そして現みずほ銀行や東京海上、キリンやサッポロビールなど数々の大企業の設立に関わり、日本の資本主義の父とまで言われた偉大な人物です。
クエ「よく分からないけど、凄い人なのね~。」
その後理化学研究所は理研コンツェルンと言われる財閥にまで拡大しましたが、当時の関連会社には先述した理研ビタミンや山口の宇部マテリアル、理研ゴム(合併してオカモト)等、私たちに関わりのある企業がたくさんあるのです。
科学という難しそうで敷居の高い分野の代表格である理研さんが、私たちの暮らしに意外と関わっているのに驚きますね(笑)
さてタイトルの猫との関係性ですが、知っている人は知っていると思います。
クエ「へ?」
それはクェスの代名詞であるおしっこ!
理研さんは2006年に岩手大学と共同で猫のおしっこの臭いにコーキシンというタンパク質とフェリニンというアミノ酸の一種が関連しているという事を解明しました(コーキシン自体は2003年に発見)。
このコーキシンというタンパク質がフェリニンを生じさせる酵素として働き、そのフェリニンが分解されて3-メルカプト-3-メチル-1-ブタノールという猫の尿独特の臭いが発生するというメカニズムですね。
全ての始まりであるコーキシンというタンパク質を阻害する事ができれば猫の尿臭を事前に抑える事もできるようになります。
さらにこのような研究は、尿中にタンパク質が大量に含有されている事で猫に多い腎機能障害の診断を難解にしていた問題(人間であれば腎臓病の初期診断として尿中に排泄されるタンパク質量を測定するのですが、猫は健常時でもコーキシンが尿中に存在しているので病的タンパク尿との識別ができなかった)を打開するきっかけになったかもしれません(今では一般的なネコ尿中コーキシン除去材料につながっているかも?)。
尿排出時にコーキシンを除去する技術が一般的になるにはまだまだかなりの時間を要すると思いますが、尿臭を消すには臭い物質の分解と同じくこのタンパク質をなんとかしなければいけないという事が分かりました(熱湯や当店のアビィ除菌消臭水などは分解可能)。
STAP細胞のような高度な研究ばかりしているようなイメージがある理研さんですが、私たちの身近で役立つ事もしっかり研究しているんですね♪
プル「理研さん!頑張ってうちらの生活がよくなる事をこれからも研究してな!」
以上、朝からどうでもいい小ネタでした(笑)
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