過疎地域での生活を考える。

先日、祖母の百箇日法要で祖母の住んでいた鳴門市の北泊という漁村に行ってきました。


鳴門市北泊


私が小学生くらいの時にはよく遊びに行っていたのですが祖父が亡くなり祖母も施設に入居していた事もあり、近年は足が遠のいていました。


年に一回?屋台が出る祭りがあり、金魚すくい等をするのが子供の頃の楽しみでした。けれども年々人が少なくなり規模が小さくなっていったのを子供心に寂しく感じたのを覚えています。これを過疎化というのでしょうか・・・。


徳島県 過疎市町村マップ


過疎とは、人口が急激かつ大幅に減少したため、地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態をいい、人口が減少して過疎の状態になりつつある状態、あるいは過疎がさらに進行する状態を過疎化といいます。


人は住みやすい所(交通の便、娯楽施設、医療機関、インフラの充実 等)に流れていく生物で、人が多い所(住みやすい所)はより人が多くなり、住みにくい所はどんどん人が少なくなっているのが現状です。


具体例として明石海峡大橋等、四国と本州を結ぶルートができた際、当初四国側の人間は本州からたくさん人が来て地元での消費が多くなると喜びましたが、蓋を開けてみると経済活動の盛んな本州に人や物、消費活動等が流出する結果となりました(ストロー効果)。


このように小さい方の経済圏から大きい方の経済圏へ人、物、金が流れていくのが世の常なのです・・・。


事実祖母の住んでいた漁村でも同じような事が起こっていました。連絡橋のような大規模なものではありませんが、道が整備された事により、若い世代の人が移住し子供が少なくなっていったのです。それに伴い商店等もたくさん無くなっていました。寂しいものですね・・・。


少子高齢化がすすんでいる昨今、このような過疎地域は物凄いスピードで増加しています。近い将来私が住んでいる地域にも人口減少の波は押し寄せてくるでしょう。


ここからは私の感想になるんですが、私自身は人ごみがとても苦手なので人が多い地域では暮らしていく自信がありません(笑)自然に囲まれて綺麗な空気を吸う生活をずっと続けていきたいし、静かで真っ暗な、星がよく見える夜がいいです。根っからの田舎者なのでしょうね(笑)


買い物に関しても私はほとんどの物をネットショッピングで購入していますので近くにショッピング施設が無くてもあまり困りません。

数年前まではクレジットカードでネットショッピングなんて怖くて絶対できないと思っていたのに人は変わるものですよね(笑)今では食料品なんかもネットショップで買ってますよ。


一番のネックになるのは仕事でしょうね。人が減るという事はそれだけ働き口も無くなるという事ですから・・・。こればっかりはなかなか難しい問題だと思います。

ただ、現在ネット環境さえあれば仕事ができるIT関連の人々が自然を求めて徳島県に移住して来たりと変化がでてきてはいます。さらに皆さんは聞いた事があるでしょうか?

徳島県上勝町では葉っぱビジネスというお年寄りが主で行っているビジネスモデルも有名になってきました(本当に凄いですよ!高齢者の方がパソコンを使いこなし、自然の恵みを商品にして物凄く稼いでいます!)。


葉っぱビジネス2葉っぱビジネス1


今回の記事は祖母がいなくなった後、無人になってしまった家を片付けている時、ふと自分なら祖母のように年をとり一人暮らしになってしまった時どうしようと思い色々と考え、書いてみました。


日本の人口の推移


コンピューターネットワークを初めとしたネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会をユビキタス社会といいます。

年々人口が減り過疎地域が増加していく日本で、高齢者になり一人暮らしになったとしてもこのユビキタス社会の中ではQOLの向上は難しいまでも維持は可能となるでしょう。


上勝町の葉っぱビジネスをしている方々のように、全てのお年寄りたちがパソコンを使いこなし、老後でも不便なく生き生きと暮らしていけるような社会に早くしていきたいものですね。

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